666号室
wowowで『666号室』を鑑賞。
カンヌ映画祭に訪れていたと思われる映画監督たちを1人ずつホテルの一室に呼び、映画の将来や感じていることについて話してもらうという内容。部屋に1人残された映画監督が、無人のカメラの前でヴェンダースからの質問が書かれた紙を読んでそれに応える。
登場する監督はバラエティー豊か。巨匠ジャン=ルック・ゴダール、ミケランジェロ・アントニオーニが実際に映画界の将来について語る部分は本当に貴重。巨匠たちのように丁寧に答えてくれる監督もいるし、一言で終わってしまう人たちもいるし反応も様々。
質問の内容は映画の将来像。巨匠たちが意外なほどに変化を恐れていなかったし、自分作品に絶対の自信を持っているのが良く分かる。映画とテレビの境が不明瞭になってきていると将来を悲観視しているのはむしろ若い作家が多かった。
ヴェンダース監督の撮ろうとするコンセプトは伝わるが、ゴダール、アントニオーニへのロング・インタビューのほうが見たかったな。
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