巨匠建築家 フランク・ロイド・ライト

wowowで『Frank Lloyd Wright 〜巨匠建築家 フランク・ロイド・ライト〜』を鑑賞。
いわずと知れた巨匠フランク・ロイド・ライトの人生と建築を追ったドキュメンタリ。ライトの孫や、弟子、建築批評家などが当時の評判や、作品の解説がインタビュー形式で随所に入ってくる構成。
フランク・ロイド・ライトの建築といえば、落水荘（カウフマン邸）やジョンソン-ワックス社本社ビル、グッゲンハイム美術館が有名でたいていの人は一度は見たことがあるものばかり。日本国内では帝国ホテルが有名。
この映画では、彼が自分で住むために設計し最後まで固執したタリアセンの悲惨な歴史、フランク・ロイド・ライトの建築史的評価、女性スキャンダル、マスメディアでの傲慢な態度などとても冷静な視点で撮られている。
フランク・ロイド・ライトが過去の人と呼ばれた不遇の時代があったなんて知らなかった。コルビジェらモダン主義の建築家たちを否定したという理由も、それまで彼の作ってきた建物を見ると理解できるし、その後モダンを取り入れてカウフマン邸で建築界の最前線にカムバックした彼のすごさに改めて驚嘆するばかり。
不遇の時代に机のまわりを飛んでいるハエにコルビジェとか名前をつけてつぶしてたってエピソードはいかにも彼らしくて笑えた。

フランク・ロイド・ライト [DVD]