ふたりにクギづけ(#419)
wowowで『ふたりにクギづけ』を鑑賞。
ボブとウォルトの結合双生児が主役のコメディ作。ファレリー兄弟が一歩間違うと危険な身体障害を愛情をもってうまくまとめ上げている。
片田舎の島でハンバーガーショップをしているボブとウォルトは生まれながら体の一部がつながっている双子。ボブはスポーツが得意でウォルトはアマチュアの役者をしていた。手術で切り離すとウォルトの命が危なくなるかもしれないということでずっとつながったままだった。ウォルトの1人芝居のステージの後に、プロの俳優を目指しハリウッドに行きたいとボブに打ち明ける。お互いの将来の邪魔をしないと誓い合ったふたり、ボブはしぶしぶついていくことに。しかしというかやはりハリウッドでは数々の試練が二人を待ちうけていた。
マット・デイモンとグレッグ・キニアが仲のいい双子を演じている。
深刻な状態なんだけど、ボブとウォルトの底抜けに明るいキャラクタやハリウッドで出会う天然ボケのエイプリル(エヴァ・メンデスが美しい)、島の仲間たち周りの人たちの暖かさによって一切暗い部分を感じさせない。
ふたりの回想シーンでは大いに笑わせ、ボブの恋やウォルトの仕事に一緒に悩ませ、そして手術の後の喪失感を共有させる(ウォルトが銅像に寄り添っているシーンなんか泣きそうになる)。コメディとして本当によく出来ている。
酒場での乱闘シーンはとても爽快。
この監督にかかればどんなものでも良質のコメディになってしまうということを思わせる1本。こんなに楽しめたのは作り手が障害者に対する愛情を持っていたからこそ。見て損はない。
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