スタント・アワード(#416)

ワールド・スタント・アワード授賞式を観る。
アカデミー賞って20以上もの部門に分かれてるのにスタントを讃えないのはなんでなんだろうか。
各受賞者に渡されるトロフィーはかなり大きく、タランティーノは「入ってきた泥棒をこのトロフィーで殺す」とジョークを言っていたほど。受賞結果は『キル・ビル2』と『ボーン・スプレマシー』が多くを受賞。
プレゼンターは豪華で、キーファ・サザーランドから始まりジェニファー・ラヴ・ヒューイットやシュワちゃんCSIのメンバーたち。各賞の間にはちょっとしたスタントショーが挟まっていて、受賞者が見慣れない人たちばかりでも飽きないエンターテインメントあふれる構成。
注目はあくまでスタント・アクションを讃えるという方向性。つまりは50mから落下するシーンだったら、実際に50mを落下させているからすごいということではなくて、どれくらい50m落下のシーンを迫力満点に見せているかということ。50mを3回に分けて撮っていようが映像としてすばらしいスタントシーンになっていることを評価するという姿勢。
スタントに過剰に負担(危険)が及ぶことをしないで迫力を出すということで、賞目的の行過ぎたスタントにストップをかける重要な視点。
受賞者のスタントマンがスピーチで担当の外科医に感謝してたのがいかにもスタント・アワードっぽかった。