#013

日本アカデミー賞
あれって何なんでしょう。
あれも協会の会員の投票で決めてるらしいけど、そのわりに素人の人気投票的な感じもしたり、今回って結構ひどかったと思う。
結果としては、キャスト側は、『壬生義士伝』と『阿修羅のごとく』がほとんど持っていった感じ。これには特に異論は無いです。両作品ともに、受賞に充分な出来といえるのではないでしょうか。裏方部門では『座頭市』が独占状態でしたね。この作品はいかにも北野作品といったもので、クオリティも高かったと思う。ここで思ったこと、裏方部門であれだけ最優秀賞を獲った『座頭市』が、監督部門・作品部門でノミネートさえされてないのは何故?裏方であれだけ評価された作品が作品賞のノミネートさえなかったということは、作品賞は何を評価しているんでしょうか?それと、他の部門ではノミネートは各5人の枠があってその中から最優秀が選ばれていたのに、主演男優賞では4人しかノミネートされていなかった。次点が絶対北野武とはいえないけど、裏が・・・。見えるよね。
だって、たしか『座頭市』を公然と批判していたベテラン俳優(松方弘樹千葉真一)がいましたよね。あの人たちの言動ってどれほどの影響があるんでしょうか?確か彼らは「嘘の歴史をやるのは好ましくない」とか(金髪のこととかね)いってたんだよね。あの作品にリアリティ求める神経って。映画のエンタテインメント性について理解しているんでしょうか?そもそも彼らの作品のリアリティってどう?それと、面白くないけどリアリティと面白くて嘘がある。どっちを映画に求めるかは明白だと思うんですが。北野映画に限らず表現がアートよりになる場合、金髪がどうとかもう論点が違っていると思うのですが、彼らには理解ができてなくって、ヤクザものとか格闘バカものしか分からないんですかね。
話は変わって、役者で食ってる人とそうじゃない人をどう判断するかとかさこれは結構ムズイかもね。特に新人賞はその傾向が顕著。アイドルとかに獲らせたいのかもしれないけど、明らかに若手枠(若手が1人ほしいなぁ的な)で入った人とか、テレビ局の制作したのが前面に出たもの、判断って難しいのは分かるけど・・・。
はっきり言えば、今回の新人賞は『上戸彩』『オダギリジョー』ぐらいでしょ。オッケーなのは。
あと、主演女優賞は???じゃないですか?結局、染五郎に捨てられてふっきるためとか、思い切りとかで脱いだだけなんじゃないの?彼女の演技がうまいとも思わないし、あの映画で彼女以外のノミネートがひとつも無かったことから言えば何かしらの背景もあったのかなぁと疑いたくなります。
まあ、いろいろと書きましたが。受賞された方々おめでとうございます。
作品賞と監督賞を別の作品に投票するときに、何の違いを評価し、差をつけるんでしょうか?よく分かりません。

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阿修羅のごとく [DVD]

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座頭市 <北野武監督作品> [DVD]

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