山種美術館(#666)

山種美術館で開催中の『千住博展』へ。有楽町駅から皇居をぐるっとまわって行ったんだけど、ちょっと甘く見ていた。皇居って思った以上に広い。やっと着いたころには1時間以上歩いてた。ただ、警視庁、最高裁判所国立劇場などを見ながらだからなかなか楽しい散歩ではあった。寒いけど。
山種美術館はビルの1階部分に入っていて、自動ドアが開くと人がいっぱい。先週の新日曜美術館の影響なのか、中年の男女がメインの客層。
今回の目玉は、フィラデルフィアにある「松風荘」のために書かれた襖絵の展示。暗いベージュの地に千住の代名詞である滝が描かれている。彼の滝は静かで、誰も踏み入れたことの無い場所で自分だけが見つけたような感覚。やっぱり美術館じゃなくて、実際に襖の状態で見てみたい。
その他にはFall of colorsと名づけられた滝のカラー版。ずらっと並んだ滝はきれいだけど、何かを感じるかというと感じなかったな。照明の当て方が微妙でカラーで当てていたり、2つ当ててるのと1つだけなのとかばらばら。照明の当て方って千住博自身がディレクションしてるのかな。彼の絵を生で見るのが初めてだったからちょっと気になる。
もうひとつ奥に行くと千住の滝シリーズ以前の作品。これはまったく初めて見た。大学時代から注目されていた千住だけど、偶然性の強い滝の後ろにある技術と美意識を改めて感じられる面白い内容。
山種美術館 オフィシャルサイト
http://www.yamatane-museum.or.jp/