サマリア

wowowで『サマリア』を鑑賞。
援助交際でヨーロッパ旅行のお金を貯めていたヨジンと親友チェヨン。男の相手をするのはいつもチェヨン。ヨジンはホテルの前で警察が来ないか見張っていた。ヨジンはチェヨンが男の相手をすることに反対だったが、チェヨンは何故か進んで引き受けた。やっと1人分のチケット代ができたころ、モーテルの部屋に踏み込んだ警察官から逃げるため、チェヨンは窓から飛び降りた。ヨジンは自責の念からチェヨンが相手をしてきた男たちと自ら寝てお金を返していくことを決心する。刑事であるヨジンの父親は、ヨジンがモーテルで男と会っている現場を目撃してしまい、なんとか阻止しようとするが怒りからついに男の1人を殺してしまう。
キム・ギドク監督。
ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀監督賞)受賞作。
95分の3部構成なので、テンポ感もよくギュッとつまった印象。それによって後半が観るのもつらいとまではなっていない。
リアリティのある脚本だとは感じなかったけれど、少女や父親の微妙な感情にはリアリティを感じた。どことなく北野映画に似た雰囲気(カットは北野映画のほうが洗練されていると思うけど)を感じた。
プリクラ、手帳、携帯、援交・・出てくるものが日本とそっくり。違和感を覚えたのは銭湯くらい。
余談だけど、韓国のラブホにも入り口にへんなすだれがかかっているのには驚いた。ああいうのは何気にワールドワイドなのかなぁ?欧米ではないけど。

サマリア [DVD]

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