舞台よりすてきな生活(#434)

wowowで『舞台よりすてきな生活』を鑑賞。
これは大好きな1本。
すでに名を上げていたイギリス人劇作家のピーター。しかし最近ではスランプ気味でなかなか話もまとまらずイライラしている。もともと子供が苦手で、劇中の子役のセリフもうまくいかない。私生活でも妻のメラニーから子供が欲しいと迫られてたり、同居のメラニーの母親の介護、隣の犬の鳴声とピーターにはストレスになることばかり。そんなある日近所に足の不自由な女の子エイミーとその母親が引っ越してくる。メラニーはピーターが子供好きになって欲しいとエイミーを誘って、近所づきあいを始めてしまう。はじめは居心地悪そうにしていたピーターだが、子供がどんな話し方をするのかエイミーに興味を持ち始め一緒に遊んでいるうちに本当の親子のように仲良くなるが。
観終えたときの心地よさはウディ・アレンのそれに似ていた。良質な大人が楽しめる映画。
ピーターのドッペルゲンガーとして出てくるピーターのストーカーの存在も、この映画の重要な部分。
キャストも素晴らしくケネス・ブラナー、ロビン・ライト・ペンはさすがといった感じ。エイミー役のスージー・ホフリヒターの無邪気な演技も負けていない。
監督はこの作品が初めてのマイケル・カレスニコ。サンダンス・インスティチュート主宰のロバート・レッドフォードがこの監督を見つけて、製作総指揮にも名を連ねている。新人監督がこんな恵まれた環境でキャリアをスタートできるなんて、本当に恵まれている。
原題は『How to Kill Your Neighbor's Dog』。直訳じゃなくてよかった。

舞台よりすてきな生活 ディレクターズカット版 [DVD]