コラテラル

wowowで『コラテラル』を鑑賞。
近い将来リムジンの会社を興すことを夢見て12年間こつこつタクシー運転手をしてきたマックス。乗客の女性アニーとのちょっとした恋の予感を感じる出会いがあったり、その後に乗ってきた男も気前がいいラッキーな夜・・・のはずだった。しかしこの気前のいい男はヴィンセントという殺し屋で、ある裁判に関わる証人5人を始末する仕事を請け負っていることを知る。マックスは不本意ながらもヴィンセントをターゲットのもとへ送り届けざるを得ない状況に巻き込まれる。そして最後のターゲットはアニーだった。
ヴィンセント役にトム・クルーズ、マックス役をジェイミー・フォックスが演じている。
マックスのヴィンセントの長い一夜を緊張感の張り詰める演出で見せている。なかなかの評価を得ている作品だが、率直な感想はキャスティングやストーリーが浅い(アイデア先行)のでただのアクション映画で終わっている。マックスは夢見るばかりで行動しない人間だというあたりをもっと膨らませるとか、マックスが引き金を弾くしかない状況に陥るとかもう少しがんばって欲しかったかも。
ヴィンセントが非情になりきれてないところも弱さの原因。少なくとも一ヶ所はマックスが明らかに逃げられたシーンがあるし。冒頭から中盤にかけてはまとまりのあったもののラストへ進むにつれてつまらなくなったのが残念。
主役はトム・クルーズでクレジットされているけど、見終わった感想で言うとジェイミー・フォックスのように感じた。
ヒロインのアニーを演じたジェイダ・ピンケット=スミスはウィル・スミスの奥さん。