ポロック

wowowで『ポロック 2人だけのアトリエ』を鑑賞。
ポップアートの元祖ともいえるジャクソン・ポロックと妻リー・グラスナーの人生を描いた伝記作品。ジャクソン・ポロック役のエド・ハリスがほれ込み監督・主演している。
何よりすごいのは、ポロックが絵を描くシーンで実際にエド・ハリスが描いている。とても自然で素人とは思えない手つき。もちろん本物のポロックの製作中の映像は見たことがないんだけれどきっとこんな風だったんだろうなと思うほど。こういった場面では顔を映さず手と描かれるキャンバスのみのシーンを入れるがそれをしていない。
ポロックが描いた絵画のイメージを裏切らず、むしろエドの描く絵からポロックの断片を感じられるがすごい。もちろん、ポロックの絵自体が独創的であるからでもあるが。
天才と呼ばれ、しかもエドが心酔するポロックの生涯を、飾らず苦悩に満ちたありのままをフィルムに写したすばらしい作品。ポロックの絵を見て何かを感じたらポロック自身にも迫るのもいいかも。自分にとっても初期ポロックがこんな作風だったことをこの映画で知った。
当時のニューヨークのアート界の様子も垣間見れて楽しい。