真昼の決闘(#405)

wowowで『真昼の決闘（ハイ・ヌーン）』を鑑賞。
西部劇の名作といったイメージのこの作品も、見所が満載。
低予算映画ながら、監督の斬新な演出が各所に光る。
新婚の保安官は雑貨屋になるため町を離れることになっていた。しかし、その日かつて逮捕した悪党が釈放され復讐のためこの町に向かっていることを知らされる。昔のような無法地帯に戻すことは出来ないと使命感を抱いて、その町に残り悪党と戦うことを決意する。到着は正午。刻々と時刻が迫る中、保安官ウィルの周りも変化していく。妻は反対し、今まで守ってきた町の住人たちも怖気づき裏切られ孤立してしまう。住民たちの正直な反応、ウィルの絶望感、妻の不安と疑念が詳細に描かれている。
84分のこの作品。静かな悲しみ＆幸せのラストは観るものすべてがこれで良かったと感じるラスト。
キャストは当時既にベテランで人気のピークを過ぎていたゲーリー・クーパーと新人のグレース・ケリー。

真昼の決闘《デジタルリマスター版》 [DVD]