招き猫(#338)

笑う招き猫』を読了。
凸凹デイズ』がよかったので続けて山本幸久作品。今回の題材は女性2人の漫才コンビ。だんだん山本テイストが分かってきた。
読みはじめは正直凸凹と比べると読みにくくて、漫才師という題材も興味が無い分入っていけず挫折しかかった。しかしもう一度凸凹の爽快感を求めて読み進めていくうちに視界が開けていって最後には凸凹と同じくらいの満足度。
でも、この作品を読んでますます作者が女性っぽいと思った。作家自身と異なる性別の主人公(一人称)を描くときの独特の違和感が全く無い。この作品が第一作ということもあって題材に対する完成度ではこの作品のほうが断然上。凸凹では正直ビミョウなデザインアイデアなんかもあったけど、『笑う招き猫』の漫才部分ではクスリっと笑えた。
最後までアカコ達が歌うオリジナルソングの節が分からず頭の中で鳴らなかったのが心残り。
ラストスパート56P。

笑う招き猫

笑う招き猫