アドベントチルドレン(#303)

ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』を鑑賞。
フルCG版映画『ファイナルファンタジー』が頭をよぎり嫌な予感しながらもなんか売れてるみたいなんで見てみたら・・・・予感的中!『ファイナルファンタジー』とは全く別物ですが、結果は残念です。
結局これは映像作品というよりもFF7を楽しんだ人に向けてのお楽しみ映像なんですね。
CG部分は秀逸でこれだけでも見る価値あり、と言いたいほど。しかし、そのCGでも驚くぐらい微細な表現のシーンがあったかと思うと、急に興ざめする一昔前のCGを思わせる部分や手抜きだと感じるシーンもあって全体としての評価はイマイチ。
一番ダメだと思う理由は、せっかく長編の作品として仕上げて売るのであればもっとまともな監督を置いてFF7やってない人でも楽しめるレベルにして欲しかった。確かにFFの世界を深く理解して思い入れもある人が監督をするのもひとつの手ではあるけれど、FFの販売実績から考えればFFを好きな映像作家はいるだろうし。
映画という視点から見た場合、カット割り、カメラ、ストーリ、演出がどう見ても低レベル。CG技術のみで評価すべき中身が何も無い。どのシーンを見ても、ゲームの挿入CGとしてはハイクウォリティという程度の陳腐さ。D's GARAGE(懐かしい!)とか見てた人ぐらいしか喜ばないんじゃないかな(見てた人も喜ばないかも)。しかも4800円。
うーん、少なくとももっと丁寧に作りこんでいれば格段に評価が上がった可能性がある一本ではある。FF7をプレイ済みでゲームのアニメーション部分だけをお金払ってまで見たいという人なら買えばいいんじゃないでしょうか。