アジアの潜在力(#246)

愛知芸術文化センター内の愛知県美術館で開催中の『アジアの潜在力』へ。
アジア各地のアーティストの作品を集めて展示というコンセプト。ジャンルは木彫や、陶器、キルトなど特に制限はないみたい。絵画はなかった。
どうしても東南アジアの仏像やお面なんかには芸術とお土産品の違いがイマイチ分からない物もあって、文化の違いなのか、単に自分の勉強不足なのか。(シャーマニズムや信仰の思想から神や仏の絵・像を制作したものと、信仰を題材として作った芸術作品にはもっと明確な区別があるべき。)
特に目当てがあって行ったわけじゃなかったので、舟越桂が3体も展示してあってかなりサプライズ。船越桂の作品を生で見たのは初めて。パンフにも写真が載ってないし、目玉として扱ってない模様。もったいないなぁ。その3体も、それぞれ別の部屋に展示してあるし。他には気になった作品はなし。
各展示スペースの隅に、自然の造形と言うことでキレイな貝や鉱物が展示してあった。他の展示物見てるよりよっぽど関心をひいた。自然界の創り出す造形に勝る美はないとでもいいたげ。そういえばフライヤーの表紙はその一つがドーンと載ったやつだったな(中でエビが生まれて死んでいく)。
アジアの潜在力』のチケットで入場できる常設展は楽しめた。よかったのは岸田劉生ジョージ・シーガルら。ただ、アンディ・ウォーホルもあったんだけど、作品自体がよくないのに加えて、周りの作品と合ってないのでどうしても通り過ぎてしまうような展示だったのが残念。
あとは、久しぶりにジョージ・シーガル作品に会えた。昔みたのはホームレスや、楽器を弾く人など作品、展示ともによかったのでかなり印象に残っていたけど、今回は確かウォーホルの隣。それも1作品のみ。
うーん。全体を通して、展示方法がかなり粗雑な印象。まともなアートディレクタを雇ったほうがいい。展示や所蔵に節操がないし有名どころを1,2ずつ集めるなんて趣味が悪い(ここの特色がわからない。)。
帰りに、地下2階のアートショップへ(美術館は10階)。そこでみた、草間彌生シルクスクリーンパンプキンがいちばんよかったかも。