今日観た映画(#226)

コーラス』を鑑賞。

ストーリはある学校に赴任してきた中年の男性教師・クレマン・マチュー。着いてからそこが他の学校で問題児だった生徒が集まる“地の底”と呼ばれる学校だと知る。日々繰り返されるいたずら、暴力、体罰。その中で、呆然としながらも生徒と触れ合ううちに、それぞれの生徒が抱える不安や、問題が見えてくる。そこに光を見つけた彼はあることを思いつく。それは、彼の担当の科目でもあり、作曲もしていた音楽を使うこと。生徒たちに、合唱の音楽の楽しさを教えることで、子供たちの純粋ないきいきとした姿を取り戻そうとする。
しかし、そこにとんでもない問題児が現れたり、校長の反対があったり・・・。

音楽モノはあんまり好きじゃないけど、見せ方が秀逸。邦画やハリウッド映画のようなラストじゃなく好みの作品。
役者の演技もすばらしいんだけど、コーラス部分は本当にすごい。コーラスのメインになっている子は本物の合唱団のソリストらしい。それも納得のうまさ。あんなきれいな声で上手なのを子役から探すのはほぼ無理。ちなみに、このあとこのソリストを演じたジャン=バティスト・モニエは役者の道に進むことを決めた模様。ルックスのよさもあってヨーロッパで大人気らしい。
オフィシャルサイトの情報によると、キャスティングではさらに驚く。そのソリストは監督自らがフランス中を探し回り、3000人のオーディションの結果3ヶ月前に見つけ、不良役は本当に更生施設にいる子供を監督が判事の反対を押し切って採用。クラスの子供たちもそのほとんどが素人。その中の1人ペピノはジャック・ペランの息子。ジャック・ペランも出演しており、見逃せない。
監督も今作が長編デビューで、大成功という信じられない作品。
興行的にも大成功を収めていて、フランス国内でアメリの記録をぬり替え、7人に1人が見た計算になるらしい。誰にでも勧められる作品。
コーラス official site
http://www.herald.co.jp/official/chorus/

コーラス メモリアル・エディション [DVD]

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