冬読了

えっと、ちょっと前にここに書いたことがそのままだったんでビックリした。
そういえばミチルだったし。
この『四季』という作品は、今までの森博嗣作品を補完するオチともいえる作品。さすがにここまで数十冊フリ続けてきただけあって、きっちり終わったという感想。読者に対して(全部は書かないけど)2つのシリーズ+αを求めることから言うと、ずるい作品ともいえる。森作品未経験の人がこの『四季』を読んだ時を考えれば、『四季』の独立性が極めて低くて単品としての『四季』の評価は高くない。いままでもS&MVシリーズはどこから読んでも一定以上のクオリティがあっただけに残念。この『四季』が今まで何十冊も森作品を読んでくれた読者に対するファンブック、番外編ととらえればいいのだろうか。たしかに、この『四季』だけが愛蔵版を出版していることからもそう言えるんだけど。
この作品にも伏線があって結局また全てがつながっていくのか?とりあえずQシリーズはもうつながってるし。
こう考えると萌絵を中心とした壮大なストーリを小出しに見せられてるんだ。
萌絵のキャラもアタマの回転は早いけど天才ではなくってただの人。今回はより明確になった。今作主人公の四季のキャラも今までも天才・四季だけでなく、人間らしさが感じられるところも所々あったり。それすら演じてるのかもしれないけど(笑)

四季・冬 (講談社ノベルス)

四季・冬 (講談社ノベルス)