the first day in athens(#090)

アテネオリンピックが開幕した。
さっき柔道初日の2人がめでたく金メダルを決めた。
今年は、いつもよりも各局力が入っているみたい。シドニーの時ってこんなんだったっけ?NHKBSは全部やるらしいし。
今回はあんまり見ないかなと思ってたんだけど、やっぱりTVでやってると見てしまう。そんなに面白いとは思わないんだけど。ヘタしたら全部見るんじゃないかというくらい。
こうやってテレビのオリンピック中継をみてて、そういえば少し前にアジアのどっかの国が、放映権が取れずに放送されないというニュースが・・・えっと、インドネシア。資金難に加えて、シドニーの時の視聴率も低かったことが原因らしい。でも、選手を39人もアテネに送り出してるのに。応援してる人はネットのニュースぐらいしか情報を得る方法がないなんて、かわいそすぎだ。何のためのオリンピックなんだろうか。
ちなみに、インドネシア向けの放映権料は110万ドル(約1億2000万円)。考えさせられる値段だ。日本向け放映権料はぐっと上がって1億5500万ドル(約183億円)。うーん、正直この差は納得できないものがあるが、何を基準にこの値段が決まっているのか疑いたくもなる。
実は日本の183億円で驚いていてはまだまだで、アメリカではNBCが7億9300万ドル(約872億円)で獲得している。日本の約5倍。この根拠となる数字は何だろう、さらにこれで採算は取れるのか。ひとつは日本がジャパン・コンソーシアム(JC)を組織し1社で独占放送をしないのに対して、アメリカの場合4大ネットワークと呼ばれるテレビ局の間で競い合うのも理由のひとつにある。この結果NBCは、今年のアテネと2006年トリノ冬季、2008年北京の計3大会で合計23億ドル(2530億円)。その後の2010年バンクーバー冬季と2012年開催地未定の2大会で合計22億ドル(2420億円)をすでにIOCに支払っている。
ここまでくると、これで採算が取れるのか甚だ疑問だ。
ただ、回を重ねるごとに放映権料も高騰していて、実際すでに日本向け2008年北京では1億8000万ドルが決定している。アテネ大会と比べて2500万ドルも上昇している。96年からは毎回(夏)30-40億円ずつ上昇している。IOCは、この価格の上昇の理由を明確にする責任がある。
また、放映権料が高騰しているのはオリンピックだけでなく、昨年のバレーW杯でフジテレビが国際バレーボール連盟に支払った開催権料と放映権料を合わせると約20億円とも言われている。視聴率がいいのか知らないが、はっきり言ってオリンピック前にあんなに立て続けにプレ五輪みたいな大会を見せられたら興ざめしてしまう。それも、あれのせいで今回女子バレーもメダルが取れないことがやる前から分かってしまったし。
フジテレビにしてみれば独占権のないオリンピックに視聴率を取られるなら、独占できるWカップで先に取ってしまおうという考えだろう。
もう!
商業的な考えを前面に出されるともう見たくなくなってしまう。
今回初めて北朝鮮が合法的にオリンピックを放送する。といっても、その費用は韓国政府が負担するらしいが。負担するのは衛星使用料だけで3000-4000万円。放映権料はアジア太平洋放送連合というところが無償で提供するらしい。インドネシアにも提供してあげればいいのに。韓国政府としては南北が一緒に入場するシーンを北朝鮮の国民に見せたいのだろう。これも結局政治的にオリンピックを使っている。純粋にスポーツを見て、最高のアスリートを見て楽しむ。そういうのはないのかなぁ。
だけど、見ている僕たちは結局意識せずに見てるんだからいいのか、と思ってみたり。
なにはともあれ、今日の三宅宏実選手は注目してます。