写美

写美の『パラレル・ニッポン』展をみるため恵比寿まで。建築&写真好きとしてははずせない内容。
バブル期以降の日本国内の代表的な建築や日本人建築家が手がけた海外の建築を写真と解説をあわせたパネルで紹介する形式。ほとんど知っている建築ばかりだったけれど、それでも知らない建物を見るとそこへ行ってみたくなる。逆にあるだろうなと思ってた建築が無かったり。建築家やコンセプト、地域でバランスをとっているのかも。ただ普段建築に興味が無い人が行ったらこんな建物が日本にあるということに驚くことは必至。
写美で開催しているということを考えるともう少し写真にも気を使った展示にして欲しかった。それに建築としても一枚の写真と図面だけではその魅力は伝わりきらないので中途半端な印象。
会場の端っこのほうにVRを体験できる装置が展示してあるんだけど、これがまたよく分からない。自分の見たい方向へ装置を動かすと360度の視界を体験できるという技術自体は何年も前のもの。インスタレーションとしても今の時代、この展示内容にあっているとは思えない。ここらへんのキュレーターのセンスが信じられない。
B1階で建築を楽しんだ後はもうひとつの楽しみだった『写真新世紀』展。毎年開催されている新人写真家の登竜門ともいえる写真展。せっかく東京に来たんだから生で見ないと。こちらは入場無料。
展示内容は昨年のグランプリを獲った人の作品展と今年の優秀者。昨年グランプリはなかなか面白くて若干コンセプトが先行していると感じるもののクオリティ高し。ただ今年の優秀賞受賞者の一部は正直イマイチ。佳作のほうが好みのテイストはあったかな。佳作は写真新世紀展にどういうフォーマットで送ればいいのか分からずに悩んでいる人には参考になる。
すっかり感化されて帰りは恵比寿駅周辺で持ち合わせの携帯電話で写真を撮ってた。やっぱり写真はいい。もう一度本気でやってみようかな。