献血

有楽町に来るたびにしようか迷っていた献血へ。意外にも人がいっぱい。とりあえず初めての成分献血を選択。受付で待ち時間を含めて2時間弱はかかることを告げられる。意外に時間がかかる。暇つぶしに三省堂で文庫本買っておいてよかった。献血は今まで学校でしかやったこと無かったけど献血ルームに来るとやっぱり違う。まず飲み物が無料。自販機にお金を入れずにボタンを押すだけなんてちょっとしたグーグル社員気分。クッキーやおせんべいなんかも食べ放題だし。お昼ごはんをまだ食べてないと言ったらドーナッツまでくれた。血圧測定、問診表記入をしておとなしく待つ。
いよいよ自分の番。呼ばれてドクターによる問診のあと血管チェック。ここで問題。血管が細いらしい。そういえば昔そんなことを言われたこともあった。「いい血小板なんだけどねぇ」と言われながらもここで400mLコースへ変更。まあ、ひとの役に立てるならどれでもいいんだけれど。そして自分の名前が呼ばれて椅子へ。各椅子にはAQUOSが一台ずつ設置されていて好きな番組を見られる。ただ読み始めた小説が面白くなりそうだったのでテレビはパス。血管チェックのときより少し太い針。ちょっと痛い。ずっと針が刺さってる違和感が消えない。しばらくすると看護婦さんがやってきて血液パックをチェック。どうやら小説に没頭していて、手をグッパグッパするのを忘れていたらしい。血液が出るのが滞っていた模様。正面を見ると、目の前のサラリーマン風の男性のカウンターが250(400からカウントダウンしていく)で自分が310くらいだったのでどうにか追い越してやろうと痛みを感じながらも一生懸命グッパグッパ(バカ)。カウンターの差はまったく埋まらず、それどころか離されていく。そして自分のカウンターが200に近づいたころ・・・目の前が暗くなってきた、そして周りの雑音がぼんやりし始めて吐き気が。かろうじて近くの看護婦さんに助けを求める。うーん、情けない。
これは貧血?人生初めての体験。椅子を倒してもらって、足を高くして頭に血液を送る。気づかないうちに寝ていたみたい(気絶?)。遠くにNHKのアナウンサーの声が聞こえてそれをぼんやり聞いている間に看護婦さんが何度と無く血圧を測る。まだ血圧は回復しない模様。どれくらいじっとしていたんだろうか。献血に来ている人もたくさんいるというのに、バカのせいで席がひとつ稼動しない状況が恥ずかしい。
それでも看護婦さんはどこまでも優しくて、お茶とか持ってきてくれたりいろいろ話しかけてくれていた。もう結婚して欲しい。結局どれくらい血液を提供できたのかまったく分からないけど、迷惑をかけていたのは確か。血圧がおおよそ回復したところで、水分やお菓子を食べてしばらくじっとしていてくださいと言われて待合室へ。言われたとおりあったかいコーヒーとクッキーを食べながらじっとしている。遠くにハーゲンダッツを発見。ハーゲンダッツと言えば、ここ最近スーパーマルエツで買おうかどうしようか迷いに迷っていたアイス。申し訳なく思いながらもバニラ味。
幸せのバニラ味に浸っていると係りの人がやってきて、お礼と粗品献血カードを持ってきてくれた。粗品はキティちゃんの赤十字限定ストラップ。キティラーはこれだけでも行く価値ありかも。献血カードもアナログから磁気読み取り式になって分かりやすい。
でもこうやって考えると、一回の血液を集めるのにいくらくらいコストがかかっているんだろう。
これだけしても“善意”が不足しているというのは少し悲しいかも。
迷っている人へ。意外に行けばすんなり。有楽町でいえば、6階のエレベーターを降りてすぐ献血センターじゃないので、少し遠くから見てみてそれでOKなら一度入ってみたらどうでしょう。
最後にアラレちゃんを観て帰りました。朝の占いで言ってた公の場所でトラブルってのはこれかな。
ちなみに購入した小説は↓

風の影 (上) (集英社文庫)

風の影 (上) (集英社文庫)