仏像(#621)

東京国立博物館で開催中の「仏像 一木にこめられた祈り」展へ。
仏像には興味があって、前に立つと時々波長が合う仏像と出会う気がする。信仰とかはまったく別物で(信仰の根源かもしれないけれど)、仏師だったり自分自身との対話を感じる。
今回の展覧会では45もの国宝・重文が集められ、その全てが木彫。来場者も多くて大盛況。11月に入ってからは『埋もれ木』の上映会もあるみたい。このときに行きたかったな。ちなみに埋もれ木はとってもいい映画。
ただ、正直今回の仏像はあまりぐっと来るものが無かったかな。ただこれは個人的なフィーリングの問題で、とても貴重で見る価値のある展覧会だと思うけど。そのなかでもすごいと思ったのは京都・法菩提院願徳寺から来た国宝 菩薩半跏像と京都・西住寺から来た宝誌和尚立像。特に後者は今までの仏像の固定観念を覆す衝撃的なデザイン。簡単に言うと顔が割れて中から顔が出てきている。菩薩半跏像は圧倒的な存在感と完璧な造形。これだけでも見に行く価値はある。
後半の円空、木喰は正直興味が無いんだけれど、これも好きな人がいるのも理解している。
ついでに法隆寺宝物館へ。前回はどうせたいしたこと無いだろうとスルーしたことを後悔。建物は谷口だし、収蔵物はほとんどが国宝か重文。展示内容に興味があるかは別として、展示方法には圧倒される。一度は見ておいたほうがいい。
ここですごい髪型のおっさんを見た。いやー、言葉では説明できないくらい信じられない髪型。
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=3460