いつも上天気(#517)

NHK-BSで『いつも上天気』を鑑賞。
雨に唄えば』と同じくジーン・ケリースタンリー・ドーネンの共同監督作品。
終戦後、帰還した戦友3人はニューヨークのバーでマスターと賭けをする。自分たちの友情を証明するために10年後の今日3人がこの店で再会するというもの。そして10年後、それぞれの10年を過ごした彼らは再びその店で再会するが、10年という年月の長さを実感する。感動的な再会を期待していたのにどうもしっくり来ない。やっぱり会わないほうが良かったのかもと思いながら別れた3人の話を聞いたTV局のスタッフが、帰還兵の感動的な再会を番組で取り上げようと、3人には内緒でスタジオに集めるが・・・。
10年という年月の長さ、そして友情の強さをテーマにしたミュージカル映画
雨に唄えば』にも引けをとらない素晴らしいシーンは必見。3人が無事に帰還した喜びを爆発させて、なじみのバーを次々と回るシーン。特にゴミ箱のふたを足にはめてのタップの場面。彼ら3人の仲のよさが画面からあふれ出ているよう。そしてジーン・ケリー八百長試合をつぶしてマフィアから追われる場面。ローラースケート場から出てきたケリーはスケート靴を履いたまま踊って、タップダンス。ローラースケートのままのタップなんて見た事がないし、その完璧さには脱帽。ジーン・ケリーは吹き替えないで本当にこなしてしまうところがすごい。しかも完璧。
ローラースケートのシーンは後に『レオン』でリュック・ベッソンがオマージュを捧げている。
雨に唄えば』と並ぶ名作だと思う。是非DVD化して欲しい。
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