バナナ(#279)

ウディ・アレンのバナナ』を鑑賞。
ウディ扮するフィールディングは、大会社でしょうもない商品のテストをする仕事。そのさえないフィールディングの部屋に平和主義者のナンシーが署名をしてほしいとたずねてくる。その署名は南米の独裁国家サンマルコスとの国交断絶を求める嘆願書だった。フィールディングは署名よりもナンシーに惹かれベッドを共にする仲になるがやがてフラれ、そのショックでサンマルコスへ旅に出る。そこでのなりゆきで革命軍に入り、最後にはサンマルコスの大統領にまでなってしまう。・・・というストーリ。
ウディ・アレン初期の代表作コメディ。久しぶりに見た初期の作品だったけれど、改めてみるとウディの笑いのセンスはUKコメディに通じる部分がある。もちろん、台詞のやり取りで笑わせるところはウディらしい面白さがあるけれど。
また、細かいところでも魅せてくれる。スタローンが出演しているのは驚かされるが、その使い方がひどすぎる。当時のスタローンってあんな扱いでも良かったのかな?ただのチンピラのチョイ役だし。
割と最近のウディしか見てない人にとっては初期の作品はコメディに偏りすぎてるのが苦手かもね。そういう人には、なによりウディが若くて驚くかも。自分もわりと最近の作品のほうが好きな一人なので、今作は最高とまではいかないかな。最高のコメディではある。期待が大きすぎるのかも。