ドキュメンタリ

昨日見た日テレ系のドキュメンタリはすごく良かった。
ミュージシャンの女性が、ビルマミャンマー)で戦死した自分の祖父の影を求めて、当地の人に聞きながら当時の手がかり探す。正直、自分が不勉強なので恥ずかしいけど、どうしても反日感情の高い中国や韓国にばかり目をとらわれていたけど、日本が残した傷は東アジアのいたるところに残っているんだと痛感。当時通訳をしていた男性が、ずっと病床についてたんだけど、日本人が話を聞きに来ていることを知り家族の反対を押し切ってインタビューに答えてくれていた。日本人を見たとたん涙を流し、自分の戦争はまだ終わってないと訴える老人。戦後、ビルマに残った日本兵の息子さん。また、日本軍が侵略して連合国と交戦状態に陥ると、ミャンマー国内で日本側につく者と、そうでない者の間に溝ができた。
どれだけの人が、被害を被ったのか想像を絶する。
こういった実情を目の当たりにすると、どうしても日本の教育に疑問が残る。こういった事実を義務教育をとっくに終えた自分が知らずに育ってきたこと。中学校の頃、「歴史はなんの役に立つんですか?」との生徒の質問に対する社会科の先生の応えは、「過去を学ぶことで、同じ過ちを繰り返さないため。」だったことを記憶している。その解答が正しいならば、学問で学ぶべきは、縄文時代や、冠位十二階、卑弥呼なんてことより戦争の歴史を、正直に知らせることだと思う。
794ウグイスとか1192つくろうなんかを憶えているのに、戦争のことを知らないことが本当に恥ずかしい。何でこんな大切なことを今になって自分で調べなきゃいけないのか。何でこんな大切なことを知らせない教育なのか。
こんな教育では、本当の交流なんて出来ないし反日感情を理解することすら出来なくなってしまう。考えてみれば、もしアメリカ人が日本にやってきて原爆のことを知らなかったら、ショックだよ。実際、アメリカ人は原爆のことを悪かったとは思ってないけどね。