川内倫子

僕は結構いろんなフォトグラファーが好きなんだけど、その1人は川内倫子。なんか自然な色合いと構図、まるで日常をぽっと切り出して目の前に置かれる。そんな作品。でも最近川内倫子の仕事を見る機会がなくって、どうしてるのかなぁと勝手に心配中。僕が知らないだけかも。写真集も改めてアマゾンで調べたら、僕の知ってるやつばかりで、新刊も出てないみたい。オフィシャルウェブサイトも無くてヤキモキしてます。僕だけ。
川内倫子の『花火』は最高なんです。思わず買っちゃたんだけど、去年ね。
花火の日のさぁ、花火上げてる川の土手まで行く途中の道で見えないんだけど音は聞こえるの。もう始まってる。とかいいながら歩いていくと、ビルの谷間から時折見えるでしょ。花火が。遠くで上がってその光で花火の煙が白く浮かび上がってさぁ、遅れて音が聞こえてきて。近くまでたくさんの人の波にもまれながら進んでいくと花火の臭いがしてくる。
あの情景が『花火』を見てると目の前に広がってくる。そのときにね「これは傑作」と思える。写真そのものから得るイメージだけじゃなくって、読み手個人の記憶が五感まるごとで再現されるそういう作品だとおもう。
と、評論なんだか感想なんだか、妄想を書いてみました。新しい川内倫子作品が僕の中で枯渇してきてるんです。写真好きな人には『花火』オススメです。
普段写真気にしてない人にはニナミカ。絶対好きになる!・・と思う。